オリーブ栽培
《地の利》
緯度的にも、また、アンデス山脈にほど近く、病害虫が少ないことからも、この地域の気候は オリーブ栽培にとても適しています。
《灌漑》
圃場が砂漠地帯に位置していることから、雨が少なく、一年を通して灌漑を施しています。
《剪定》
冬の間に選定を行います。樹形を理想の形状に保つことで、十分な光を取り込むことができ、生産性を保つことができるのです。
オリーブの圃場では、オリーブの木と木の間にクローバーのような自然の植物を群生させて生態系の多様性を心掛けています。これにより、病害虫を化学の力に頼らずに生物学的 に駆除することができると同時に土壌の質も改善され、有機物質を増やすなど、多くの生 態学的利点をもたらします。
堆肥は、オイルとワインの製造工程で出たポマースを再利用して独自で作り出しています。オリーブが消費した栄養分を土に返します。これにより、有機物質の含有量が上がり、長期にわたりサステイナブルな生産が可能になります。
収獲のシーズンは、通常、3月の下旬から6月の初旬に行います。主に手摘みで行いますが、バイブレーション方式の機械で収穫することもあります。
メンドーサのマイプに位置するファミリア・ズッカルディのオリーブ農園は、約80ヘクタール。 アルゼンチンはもともとオーガニック農法(有機農法)が盛んな国で、この農園ももちろん、すべて有機農法に則って営されています。
フルーティで苦味がしっかりしているので、パスタやサラダはもちろんのこと、肉や野菜のグリル、豆料理、スープ、チーズなど、幅広いお料理に合わせていただけます。
メンドーサのマイプに位置する搾油所は、オリーブの圃場の中にあります。これにより、収穫から搾油までの時間を短 くすることができます。さらに、温度や搾油作業の管理がゆきとどくことにより、遊離脂肪酸の値(酸度)を低く抑えることができます(0.3%未満)また、同時にそれぞれの品種の持つ特徴が顕著に現れます。搾油所にオリーブの実が届くと、すぐに洗浄し、粉砕し、ペースト状態にします。その後、遠心分離機によりオイルを抽出します。抽出したオイルはしっかりとした温度管理のもと、保存されます。
工場はHACCP(Hazard Analysis and Critical Control Point -食品産業に使わ れる機器や設備の食品安全を認証)を取得しており、また、現在ISO22000取得に向けて手続き中です。